[es] ではない先代の W-ZERO3(003/004SH)で音楽再生などを行うと、「AM ラジオみたい」とか「電話での通話みたい」とか、とにかく高音域が出ないという噂があったようです。Web を検索してみると、出力サンプリングレートが 22kHz なのではないかという「22kHz 説」が有力な模様。
で、[es] ではどうなんだというと、やっぱり高音域は弱く感じます。ただ、ある周波数から上だけがスパッと切れている感じで、逆に言えばその周波数まではしっかり出ているような印象。個人的には聞くに堪えないというほどでも無いのではないかと。残念ながら 003SH の音を聞いたことがないのでよく分からないのですが、AM ラジオほどひどくは感じなかったのでそれなりには改善されているのかなと。
でもやっぱり気になるので、次のような実験を行ってみました。
<実験の概要>
1.手持ちのオーディオチェックCDに収録されている、低音から高音までなめらかに音の高さが上昇していく音源を 44.1kHz の WAV ファイルにリッピングする。
2.この WAV ファイルを PC(もちろん、出力サンプリングレートが 44.1kHz に対応しているもの)と [es] で再生してみる。
3.もし [es] の出力サンプリングレートが 44.1kHz より低ければ、元のファイルを PC で再生したときより低い音までしか聞こえないはずなので、この点に注意して聞き比べる。
で、私が単に聞き比べただけでは結果を伝えづらいので、[es] のヘッドホン出力から出ている音を PC のラインインへ入力して録音してみました。
<使用機材>
・W-ZERO3 [es]
・サウンドカード:Creative Sound Blaster Live! 24bit
・オーディオチェックCDからのリッピングに使用したソフト:iTunes 6
・[es] からの録音に使用したソフト:Audacity 1.2.4
結果は以下のとおりです。
ただし、WAV のままだとアレなので、すべて iTunes 上で MP3(44.1kHz、モノラル 96kbps)に変換してあります。MP3 エンコード時の劣化による影響が気になるところですが、少なくとも私が聞いた限りでは変換の前後で音質が変わったようには感じなかったことを付け加えておきます。
・元の WAV(はじめに数秒間 1kHz(?) の音が鳴り、さらに数秒間の無音部分を経てその後、低音〜高音のテスト用音源が鳴ります)
・WAV を [es] で再生して PC で録音したもの
・(参考1)オーディオチェックCDからのリッピングを 22kHz で行ったもの
・(参考2)44.1kHz の WAV を iPod nano(初代)で再生して PC で録音したもの
※注意:これらを再生するときはボリュームに注意してください。音が聞こえにくいからといってむやみにボリュームを上げると思わぬ大音量が出ることがあります。
これらを聞き比べてみると分かるとおり、やはり高音域(53 秒を過ぎた辺り)が出てない事がわかります。音が逆に低くなっていくように聞こえるのは、低サンプリングレートのせいで干渉(画像でいうところのモアレ)の様な現象でも起きているのでしょうか。
さらに、参考1も同じように 53 秒付近から音が低くなっていく現象が発生しており、[es] での再生結果とよく似ていることが分かります。
これで、[es] は 22kHz 程度の出力サンプリングレートであるとほぼ断定できるのではないかと思います。
なお当然と言えば当然ですが、参考2の iPod nano の場合は [es] とは違って最後まで音が高くなっていきました。W-ZERO3 も次のモデルではこうあって欲しいものです。
※「ひとりぶろぐ」さんの「続デジタルガジェット音比べ 周波数特性計測(W-ZERO3[es]/iPod nano)」という記事で、この記事のデータを可視化されています。W-ZERO3 [es] と iPod nano の違いが一目瞭然で必見ですよ!
2007/06/12
この記事、2ch とかからよく参照されてるみたいで、しかも結構異論を唱えられてるみたい。残念ながら私は音についてもデバイスについても完全に素人なので、そもそも以上の検証が正しい自信もありません。ただなんとなく思いついた方法とヘリクツで自分で納得できればよかっただけなのです。皆さんはぜひともこの記事を鵜呑みにせず正しい答えを見つけて欲しいと思います。これだけ騒がれていながら、未だに W-ZERO3 [es] で 44.1 kHz のサンプリングレートが達成できるのかどうかの決定的な答えが見つけられないのは何故なんだぁ。
あと、2ch からのリンク元を逆探知して読んでみると、レジストリ変更で改善すると書かれていました。そこでいろいろ調べてこのあたりの記事を参考に私の [es] もレジストリをいじってみましたが、全く変化がありません。003SH の人は結構変化を感じ取っているみたいですが・・・。スイープ音の最後の方も相変わらず音が低くなっていくように聞こえます。これは 44.1 kHz 化されたら正しく最後まで音が高くなっていくように聞こえるはず、というのが私の仮定なんですけど、これは間違ってませんよね?
コメント (1)
004SHですが変化を感じました。毎日聞いている曲なので。
高音の周波数特性は色々なところで書いてあるとおりなのでしょうが、低音の音質が良くなっているのかも知れません。
つまり、高音の周波数特性は変わらない=変化なし
ではなくて、
高音の周波数特性は変わらないが低音の音質が良くなっている=変化あり
なのかと思います。
投稿者: k | 2009年06月18日 21:49
日時: 2009年06月18日 21:49